大気中の二酸化炭素濃度が上昇すると、具体的に地球にどのような変化が起きるのかご存知ですか?
私には小学生の子供がいるんですが、ある日突然、子供に
と聞かれ、
と真剣な顔で聞かれ、どうすれば小学生の子供に対して分かりやすく説明できるかというのを調べてみました。
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IPCCとは?
IPCCとはなんとWMO(世界気象機関)と(UNEP)国連環境計画により1988年に設立された国連の組織で、各国の政府から推薦された科学者参加のもと、地球温暖化に対して評価を行い、得られた所見を政策決定者はじめ、広く一般に利用してもらうことをミッションとしているすごい集団なのです!
なので、地球温暖化問題に対してどうすればよいのか、科学的・技術的・社会経済的な評価を行う組織がIPCC(気候変動による政府間パネル)です。
今起こっている地球温暖化の問題
①世界平均地上気温の上昇
1880年~2012年の間になんと0.85℃も上昇しています!このままの調子でいくと1℃上がりそうですね!
1℃って体感的にはかなり高いですよね!サウナ状態になってしまいますね。
2 世界平均海面水位が1901年から2010年の間になんと0.19m(0.17~0.21m)上昇しています!
これは、世界的に見たら大問題なのです。
海抜が低いツバルの人々はニュージーランドに移民するなど環境難民になってしまっている状況なのです。
海面水位上昇の原因が二酸化炭素排出なので、ツバルの人々は悪くないのに難民にさせられてる世の中なのです。
その場所に住んでいたいけど、住めない状況なので、なんとかしたいですね。
ちなみに、これらの海面水位上昇を踏まえた上で、2081年~2100年平均の世界平均海面水位の上昇は0.26~0.82mの範囲となる可能性が高いと言われてます。
こういった二酸化炭素濃度の上昇を抑制するための対策はなんだろうか?と思い調べました。
そして、対策をまとめてみました。
二酸化炭素抑制対策は?
1 省エネルギー
まずは、これですね!これがないと始まらないですね!
日本は1970年代の石油危機のおかげ、省エネルギーのノウハウを得て産業部門では効果を出しています。
具体的に書いた記事がありますので、こちらを参照してください。
2 二酸化炭素発生量の少ない化石燃料の使用
石炭、石油、天然ガスの中で一番二酸化炭素発生量が少ない燃料は、天然ガスです。
その次が、石油になります。
ただ、問題点としてコストが一番かかってしまうのが天然ガスになります。
天然ガスを含む気体燃料について具体的に書いた記事がありますので、こちらを参照してください。
しかし、二酸化炭素排出量を考慮すると、天然ガスを積極的に使用した方が世の中のためだと私は、思います。
3 原子力発電の利用
これについては、日本では難しい問題だと思います。
東日本大震災での原発事故を思い返すと、原子力発電ではなく、新たな燃料の開発に期待したいです。
4 太陽エネルギー、風力など新エネルギー開発
私としては、これが一番おすすめです!
新たな燃料を生み出し二酸化炭素濃度減少を図った方が良いと思います。
5 森林の整備、保全
森林の機能としては、二酸化炭素を吸って酸素を放出してくれます。
地球にある酸素のなんと40%は森林から生産されていると言われているので、これが無くなると考えると酸素不足になって大変な世界になりますね。
これを考慮して、対策を講じないとダメです。
6 二酸化炭素回収、貯留などの技術開発
テクノロジーが発達して二酸化炭素回収マシーンなどが至るところに出来たら二酸化炭素濃度は減少しますね。
ちなみに、大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化炭素は少なくとも過去80年間で前例のない水準まで増加しています。
まさに、由々しき事態です!
2011年度の二酸化炭素の大気中濃度は391ppmです。
これは、どのくらいの影響レベルかと説明すると、自分の部屋で例えますが、300ppm以上は、窓を開けるなどして外気を取り入れないとダメなレベルです。
なので、391ppmは侮れないレベルです。
そして、二酸化炭素濃度は化石燃料からの排出などにより、工業化以前より40%増加してます。
海洋に関しては、排出された人為起源の二酸化炭素の約30%を吸収しているので、海洋酸性化を引き起こしてます。
まとめ
二酸化炭素濃度上昇により、様々な問題が発生します。
国民一人一人がこの事を認識した上で、生活していくことが、一番の二酸化炭素抑制に繋がると感じました。
お子様がいらっしゃる方は、ぜひこの現状を伝えていってほしいです。