ポンコツビルメンのIさんが資格武装しても無駄だった話。

どうも田中です!

皆様はポンコツビルメンという言葉を知ってますか?
ポンコツビルメンとは読んで字のごとく、ポンコツなビルメンのことです。

私が以前居た現場で、ポンコツビルメンと言われていたIさんという方がいました。
どのくらいのポンコツ具合かと言うと、

本来30分で終わる点検を、3時間かけて終わらせてきたり、やったことがない対応が来たら、発作みたいな症状が発生し、慌てて必ずミスをします。

ちなみに、ビルメン業務はミスは許されません。

なぜならミスをした段階での影響がかなり大きいからです。

しかもミスをするとオーナーにめちゃくちゃ嫌われてしまいます。
なぜなら、お客様からクレームが来るからです。

ビル設備管理は、サービス業です。
お客様からクレームが来ては、サービスが成り立ちません。

なのでどんな理由があれど、ミスをするビルメンはオーナーに敵視されます。

そんなIさんは一生懸命資格を取りましたが、ミスをする限り報われませんでした。

田中
資格を取ればいい!というわけではありません

そのようなことがありましたので、共有したいと思い作成致しました。

サクッと動画で見たい方はこちら!

ポンコツビルメンIさんのスペック

年齢:32歳
前職は私と同じコンビニで5年間正社員として働いていました。ちなみに大学卒業後はメーカーで勤務してましたが、人間関係で悩んでしまい、大学時代にアルバイトしていたコンビニで正社員募集をしてましたので、メーカーを止めてコンビニへ転職しました。

なぜビルメンになったのか?

Iさんがビルメンになった理由としては、コンビニで働くのも良かったのですが、Iさんは元々体力がなく、コンビニではずっと夜勤勤務をしなければいけない労働契約でしたので、体力的にかなりきつい状況でした。

コンビニのオーナーに、日勤をやりたいと志願しても却下されます。
なぜならIさんは夜勤要員として採用されてたからです。

なので夜勤から抜け出せない状況となってましたので、なんとか抜け出したいと思ってました。

そこで、Iさんはインターネットで今の状況を抜け出す方法を探していたら、ビルメンの良い部分だけの情報知ることができました。
その情報を見てビルメン業界に行くことを決意しました。

田中
良い部分だけ見るのは危ないね
 ちなみに良い部分だけの情報というのは、まったりとしているオフィスビルの現場で、待機時間中は座って資格の勉強ができたり、先輩達と楽しく雑談ができたり、仕事内容としては、主に管球交換や空調監視をしながら設定温度変更業務などそこまで難しくない対応で体力的にも楽な部分だけの情報を知り、ビルメン業界に行くことを決意しました。

Iさんがポンコツビルメン認定されたきっかけ

なぜIさんはポンコツビルメン認定されてしまったかというと、無資格未経験の状態で、独立系ビルメン会社に転職できた I さんは、インターネットの情報を信じ込んでいて、管球交換と空調機の設定温度変更対応だけをやればいいと思い込んでおりました。

田中
さすがに噓でしょ!って思いました。

つまりIさんは、その仕事以外は、やらなくてもいいと思い込んでいました。

この話を聞いた時に、世の中そんな人がいるのかと思ってしまいましたが、Iさんは設備管理には興味がなく、あくまでも楽な仕事をしたくて、ビルメン業界に来ました。

Iさんの中での楽な仕事というのは、管球交換対応とパソコンの前に座り、空調監視をして設定温度を変更するだけをやればいいとだけ思ってました。

しかしフタを開けたら、当然ビルメンなので点検はしますし、空調の温度設定以外の対応も行います。

その中でIさんは、聞いてたインターネットの情報と違うことに、違和感を感じましたがそのまま仕事を続けました。

そして研修の一か月が終わり、いざ独り立ちの時が来ます。
その時に、設備リーダーは日常点検を一人で任せましたが、「点検に行ってきます」と言って通常であれば30分で帰ってこれる点検ですが、なんと3時間もかかってしまいました。

そして、このことが防災センター内で大炎上しました。

なぜ大炎上したのか?これはビルメンあるあるなんですけども、ビルメン業務は休憩時間というものが決まっています。

例えば監視卓と言われる、空調監視業務ができるところなんですけども、そこを24時間監視しなければいけない契約の場合は、人間が必ず一人はいなければいけないので、離れられません。

ということは、休憩を順番に取らなければいけなくなります。

そこで決められた休憩時間に休憩を取らない場合、次に休憩に入るべき人が入れなくなってしまいます。

そうなると予定が狂ってしまい、周りの人に迷惑をかけてしまいます。

ビルメン田中チャンネルでは何度も言っていることですが、ビルメンの人たちは癖が強い人が多いです。

そして自分の休みや休憩などに強いこだわりを持っている人がいます。

どのようにこだわりが強いのか?

簡単に言えば休憩時間は決められた休憩時間じゃないと、納得が行かない人が多いです。

緊急対応などで、休憩時間が変更になった場合はしょうがないですが、点検の時間で、しかも30分で終わる点検を、3時間もかけてやってきたIさんに対して、防災センター内でかなり重い空気が流れました。

そして先輩がIさんに
「なんで3時間もかかったんだ?」「本来だったら30分で帰ってこれるだろう?」
しかも、皆が怒っていた原因がもう一つありました。

この現場は、点検などで防災センターを離れる時は、必ずPHS持って歩かないと行けません。

なぜかと言うと、緊急対応などで人が必要な場合、すぐに防災センターに戻ってこれるようにするという取り決めがありますので、 PHS は必ず持って行かなければいけません。

仮に30分で帰って来れないと分かった段階で、本来であれば防災センターに PHS で帰って来れない理由を報告をしなければいけません。

しかしIさんは、報告もせず何事もなかったような顔で3時間点検をして帰ってきました。

この話を聞くと、防災センターの人たちは帰ってこないIさんに PHS で連絡はしなかったのか?と思いますよね。

もちろん30分で帰ってくる点検に対して、 1時間経っても返ってこない段階で、Iさんに連絡はしましたが、なんとIさんは PHSを持たずに点検に行ってました。

PHS がつながらなかったので、Iさんのスマホに電話したのですが、Iさんはスマホをサイレントモードにしていて、気づかなかったのです。

しかもこれが、一回ではなく何回も続き、見事Iさんはポンコツビルメン認定されてしまいました。

なぜIさんは点検に3時間かかったのか?

皆さんどうしたら、本来30分で終わるべき点検を3時間もかけることができるのか不思議に思いますよね。

簡単に言えば、Iさんのやる気がゼロだったので、日常点検で先輩と一緒に回っていても、Iさんの頭の中は「今日のお昼ご飯何食べようかな」とか「帰ったらゲーム何しようかな」

しか考えてませんでした。
なので、頭には全く入ってない状況でした。

ビルメンの仕事で、どこの場所に何の設備があるかなどを覚えるのってすごく重要なんですけど、それを全く覚えてなかったんです。

むしろ覚える気がなかったのです。
なので一人で点検に出された時に、どこに何があるかわからず 、時間がかかってしまいました。

さらにIさんは、自分がやったことがない対応に対して、かなりの恐怖心に襲われるという特性がありました。

なのでパニックを起こしたりします。

こんな状況だったら、対応できませんよね。

ましてやお客様との電話でのやり取りの時にも、このような発作的状況が起きます。
なのでオーナーもIさんに対しては、違う意味で一目置いてました。

むしろ、オーナーの中では、Iさんは現場にいられないぐらいの評価でした。

そのようなことを耳にした I さんは、ある決意をしました。

資格を揃えば、現場に残れるし、皆からもポンコツ扱いされずに済む。

そのようなことを考え、資格取得のために猛勉強しました。

というのも、ここの現場はIさんにとっては家からも近いし、Iさんは泊まり勤務が大好きなので、 月に最低8回泊まり勤務ができるシフトでした。

Iさんにとっては最高の現場だったので、何が何でも現場に残留したいという気持ちがありました。

それと、他の現場に行くことへの恐怖心もありました。
他の現場に行っても、絶対に通用しないし、また現場に居場所がなくなり、設備リーダーに嫌われて、わけのわからない現場に飛ばされてしまうと言う恐怖心がありました。

なのでIさんは無我夢中で勉強を始めました。

そして約5年間で、電験三種以外の資格を取れました。

具体的には、

・ビル管理士
・エネルギー管理士の熱
・第2種冷凍機械責任者
・2級ボイラー技士
・第2種電気工事士
・危険物乙4
・消防設備士甲種4類

このような資格を揃えましたが、 PHS を持たずに防災センター離れたり、やったことがない対応に対して、パニック起こしたりするのは、相変わらずです。

なので、資格を取ることはすごく大事ですが、 PHS を持たずに防災センター離れたり、パニック起こしたりするのは、問題があります。

田中
現場内でのルールを守らないと、駄目ですね。

じゃあどのようにして、 PHS を忘れずに防災センターを離れたり、やったことがない対応でも落ち着いてできるか、Iさんは考えました。

そのことを考え始めた時に、そもそも資格を取っても報われないので、自分自身はビルメンの仕事が向いていないのではないかと考えました。

ということは解決策として、ビルメンの仕事を辞めるということになります。

しかしIさんは、ビルメンの仕事も務まらないのに、他の仕事ができるのかなと不安な気持ちでした。

そこでIさんのことをよく知る設備リーダーは清掃の仕事を進めてきました。

清掃の仕事だったら、Iさんでも出来ると設備リーダーは思ってました。
しかも、清掃の仕事をすれば、毎日のように怒られなくて済むし、ただでさえ若い人はいないので、年齢が若いというだけで歓迎されます。

しかも、設備の仕事に比べれば、突発的な事案は少ないです。

契約に則った清掃業務をすればいいだけなので、基本的には時間内に終わらせればいいだけです。

精神的に、今より楽になります。

このような理由で、設備リーダーはIさんに清掃を勧めました。

Iさんもせっかく資格をたくさん取ったのに、設備を続けられないというのは、かなり苦しいですが、自分の性格が設備に合わないのであれば仕方がないと思い、設備から清掃へ職種転換の希望を出しました。

そうする事により、この問題は解決し今では自分の居場所を見つけたかのように、清掃業務を生き生きと行ってます。

まとめ

今回は、ポンコツビルメン認定されてしまったIさんについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

そもそも楽してビルメンになるという考えは捨てないといけませんし、インターネットで書かれているような、お宝現場を引き当てるのは困難です。

そして、突発的な出来事に対して、落ち着いて対応ができないと火に油を注ぐようなことをしてしまいます。

なぜ落ち着いて対応ができないかというと、経験したことがないから焦ってしまいます。

その未経験の部分を補うためには、知識が必要です。

なので自分が焦らない為にも、出来る限りのインプットをする事をお進めします。
自分で出来る限り努力しないと、痛い目にあいますので注意してください。

最新情報をチェックしよう!