エネルギー管理士の法令問題を勉強している中で
京都議定書って何?
京都メカニズムクレジットって一体なんだ⁉
と私は思い、調べてみました。
京都と聞くと、舞妓さんとか
歴史的な建造物を、思い起こさせますが 、実は環境問題に対して、世界が真剣に語りあった場だったんですね 。
具体的な動画がありましたのでご紹介いたします。
なぜなら、京都議定書での約束ごともきちんと守りました。
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京都議定書とは?
1997年京都で開催された気候変動枠組条約第3回締結会議(COP3)で採択された京都議定書は、日本の温室効果ガスの排出量を2008年から2012年の第一約束期間に基準年(1990年)から6%削減することを義務付けており、2005年2月に発効しました。
京都議定書の日本の達成結果は?
達成結果ですが、2012年度の、日本の温室効果ガスの排出量は約13億4300万トンであり、基準年度から6.5%の増加となりました。
しかも、第一約束期間5年平均で12億7800万トンなので、これも基準年度から比較すると1.4%の増加になっています。
あれ!?
なんかおかしいですね!
目標達成しているんじゃないんですか?
この状況を考えると、何か特別なルールが無いと絶対に 達成できないと、思います。
では、吸収源活動の排出、吸収量はどうなんでしょうか?
これも、5170万トンとなっており、5年平均で4870万トンとです!これは、基準年度から3.9%相当の数値です。
最後にこれがありました。
京都メカニズムクレジットです!
この、魔法とも呼べるクレジットが-5.9%です。
これを、全て合わせると5年平均でなんと、基準年比で8.4%減となります。
内訳は(-3.9%-5.9%+1.4%)計-8.4%と素晴らしい数値を叩き出しました。
この魔法とも呼べる京都メカニズムクレジットとは 一体何なんでしょうか?
私は疑問に思ったので調べてみました。
京都メカニズムクレジットってなに?
という仕組みです。
よく考えてると思います。これで 国家間のwinwinの 関係ができたら世界的にも嬉しいことだと思います。
京都メカニズムクレジットの具体的な内容
京都メカニズムクレジットは具体的に三つの方法があります。
1 国際排出権取引
これは、簡単に言えばCO2をお金に代えて取引しましょう!って話です。
内容としては、付属書国I間において、排出量削減達成に余裕がある国と余裕が無い国の間で、温暖化ガス量を売買することです。
もはや、これは頑張って削減すると報酬が貰える仕組みですね!
奮発して設備投資をしても良いかもしれないです。
2 クリーン開発メカニズム
これは、削減義務のない国(途上国)に対して、温暖化削減プロジェクトを実施し、その成果を自国の成果にできる仕組みです!
日本はただでさえ省エネに対しては1970年代から、かなり力を入れているので、削減する余地があまりないです。
そんな中、途上国で削減をする=日本の削減にもつながるということは、これを最大限に生かすしかないと思います。
途上国は、今後経済を発展していく中で、どうしても燃料を使って 設備を動かしていかないといけないので、二酸化炭素を削減する余地はあります。
日本は省エネのノウハウを、たくさん持っているので、そのノウハウを途上国にシェアすることがクリーン開発メカニズムで一番有効です!
京都クレジットをたくさん貯めて日本は、温暖化ガスを削減をして行った方がいいです。
このクリーン開発メカニズムは日本にとっては救世主だと思います。
3 共同実施
共同実施とは、先進国が他の先進国に対して温暖化ガスの削減方法などを教えることによって、教わった先進国が削減達成できた場合教えた方と教わった方の温暖化ガスが削減されたことになる。
この制度を日本は有効に利用すべきでしょう。
なぜなら2番のクリーン開発メカニズムでも書いたのですが、日本は1970年代より省エネが進んでおります。
なので他の国よりも省エネに関する知識は多いです。
その知識を活かして他の国に 役に立てるということは素晴らしいことだと私は思います。
まとめ
地球温暖化対策で京都議定書が発行された当時日本はエネルギー削減に対して1970年代の石油危機から取り組んでいたのでかなり不利な状況だったのです。
日本の気持ちとしては「これ以上どうやって削減をすればいいんだよ!ただでさえ頑張って削減してるのに、もう勘弁してくれよ!」
と経済産業省が泣いていたぐらいです。
しかし、京都メカニズムクレジットを有効活用して見事目標達成しました。
やはり1970年代の石油危機が日本にとっては大きな転機となって、そこを乗り越えたノウハウが役に立っていると感じました!
今後も省エネ大国日本を目指していけばいいと思います!