エネルギー管理士試験科目1のエネルギー情勢・政策・概論で世界のエネルギー情勢について出題されます。
世界のエネルギー情勢ってなんぞや?
と思い調べてみました。
そもそも情勢の意味はなんだろう?それは、物事の事情やなりゆきです。
なので世界のエネルギー事情についての問題なんですね!!
世界のエネルギー情勢
世界のエネルギー情勢は簡単に説明しますと、世界経済の成長と相関関係があります。
相関関係とは、関連性があることです!
つまり世界経済の成長で例えると世界経済が成長するということは、経済成長の為には物を売らなければなりません。
物を売るということは、物を作らなければなりません。
まさに、需要と供給ですが、物を作るということは、その分エネルギーを使用します。
ということは、経済成長と同時にエネルギー消費もしていきます。
なので、経済成長とエネルギー消費量が相関関係にあるということです。
反対に1979年の第二次石油危機や1997年のアジア通貨危機などの大きな景気後退が発生した際はエネルギー消費の伸びもイマイチです!
不況になって物が売れなくなったんですね。
エネルギー白書2017によれば、世界のエネルギー消費量(一次エネルギー)は2000年代以降アジア太平洋地域で新興国が牽引して消費伸び率が高くなってきてます。
エネルギー白書2017とは?
日本の法律でエネルギー政策基本法というのがあります。それに基づき、毎年度のエネルギー政策の取り組と方向性をまとめているのです!
BRICS?なんて読むの?ブリックスです!ブリックスは今後も期待ですね!!
では、我が国を含む先進国はどうでしょうか?
先進国(OECD)では、経済成長率、人工増加率ともに開発途上国と比較して低いことや、産業構造が変化し省エネルギー化が進んだことが影響して、伸び率が鈍化しています。
日本も人口減少問題や高齢化問題が進んでますからね。
では、世界のエネルギー情勢の相関関係について理解できましたが、何のエネルギーが一番使用されているのでしょうか?
最大のエネルギー源
それは石油です。1973年から2014年までにシェアは46%から31%に低下したが、未だに、最大のエネルギー源として君臨しています。
原油価格の乱高下について
1979年の第二次石油危機以降輸入原油価格は10倍以上に跳ね上がった!そりゃ石油危機なんだから跳ね上がりますよね!
そこで、現れたのが非OECDの北海やメキシコなどの産油国が名乗り出て、生産能力増加などで、原油価格が最高時の半値程度まで下がった。
しかし、1998年以降また原油価格が上がりはじめ2008年8月には日本の原油価格も135ドル/バレルまで上がってしまった。
その後、あの有名なリーマンショックにより2009年1月に43ドル/バレル台まで下がった。
そして、2012年4月に127ドル/バレルに上昇し、なんと2016年2月には30ドル/バレルまで下降している!
乱高下しすぎ!!!
この乱高下した背景に何があったのか?
①中国を中心に経済成長が半端なく伸びて、エネルギーが必要になった。
②産油国における供給リスクの顕在化
③80年代後半から90年代の低原油価格を背景とし石油生産ペース鈍化などによる、余剰生産能力の低下
※2016年2月では米国のシェールオイル革命による、供給過多になり原油価格が下がりました。
(30ドル/バレル)
④2008年10月以降の急激な景気後退による石油需要などの短期的な要因に、石油市場の投資、投機資金の流入
が加わり、これらの要因が複合的に作用したと考えられる。
もはや、ギャンブル的な感じで取引されてますね!
まとめ
今回は、世界のエネルギー情勢について書きました。石油に頼って生きていくのもリスクがありますよね!
そんな状況で今なんと、産油国で有名なあのサウジアラビアが石油から脱却するための大改革が行われているようです!
これから期待ですね!