これから転職を考える中で、ビルメンか清掃員どっちの職業にすればいいか考えてる方向けの記事となります。
なぜ今回この記事は作成したのか?
ビルメンと清掃員の違いや、どちらがおすすめかを、動画にしてほしいというリクエストが来ましたので、作成いたしました。

なので今回記事を見ることによって
・ビルメンのメリットデメリット
・清掃員のメリットデメリット
などご紹介いたしますので、興味のある方は是非最後までご覧ください。
サクッと動画で見たい方こちら
ビルメンとは?
ビルのメンテナンスをする仕事で、主に設備管理を行います。
仕事内容
主に建物の点検や対応を行います。
とはいえ、オーナーとの契約によって建物はどこまで管理するのか決まっていきます。

具体的には
①共用部だけの点検と対応を行う。
→独立系ビルメン会社の仕事内容はたいていこれです。
※ここで独立系という言葉が出てきましたが、ビルメン会社は独立系と系列系に分かれます。

何が違うかっていうと、
・管理する物件の規模
・契約内容
・年収が違います。
簡単に言うと、系列系の方が管理する物件の規模を大きく、契約内容も点検と対応以外の仕事も行う可能性が非常に高いため、仕事は大変です。
その分、独立系ビルメン会社と比べて、年収はいいです。
②専用部の点検と対応だけ行う。
→これは、 ビルに入居しているテナントさんと契約するというパターンです。
ビルの共用部は、違う会社が管理をしていて、テナントさんの専有部の設備だけを管理する契約となっているため、共用部に比べて不具合は少ないです。
その分、仕事はかなり楽です。

楽な分、当然ですが残業など発生しないため、給料は低いです。
基本給が高い、会社やテナント総務部など、自社ビルメン的な仕事でしたら、基本給も高いため、かなり高待遇となります。
個人的にはこれを狙いたいところですね。
③工事監理業務や、マネジメント業務、PM業務、営業などを行う。
→この辺りは、大手系列ビルメン会社転職すると、このようなこともやらなければいけない現場もあります。
このようなことをやりたくないのであれば、独立系へ行くことをお勧めいたします。

もちろん、このような仕事をするからには、残業が発生するため、独立系に比べて年収は上がっていきます。
しかしあくまでも残業なので、基本給が上がるわけではありません。
なので、例えば工事監理業務などができるようになったら、ゼネコンやサブコンに転職していくビルメンもいます。
マネジメント業務ができるようになったら、マネジメント会社へ転職したり、 PM 業務ができるんだったら PM 会社に転職したり、 大手系列ビルメン会社で、経験を積んで転職して年収アップしていくという方々がいらっしゃいます。
このようなことを目的にして、大手系列ビルメン会社へ、転職するのもありかもしれません。
勤務時間
勤務時間に関しても、現場の契約によって変わってきますが、主に
・日勤 9時~18時
・早番 8時~17時
・遅番 10時~18時
・宿直 9時~翌9時(仮眠時間0時~7時)
・夜勤 22時~7時
などあります。
現場の 忙しさによって、ここから残業があったりとか、宿直勤務の際の仮眠時間中にトラブルなどが発生して、深夜残業あったりなどあります。

また夜勤に関しては、仮眠時間がないという現場はあります。
こういった話をすると、夜中は何もないから軽い居眠りぐらいはできるんじゃないの?

って思うかもしれませんが、夜勤というシフトがあるということは、夜中にやることがたくさんあるから夜勤というシフトが存在します。
宿直者だけで、対応できる量であれば、初めから夜勤などは存在しません。
宿直者だけで対応できない量なので、夜勤というものは存在します。
ということは、軽い居眠りなんかしている暇はありません。
むしろひたすら動いて動いて、 動きまくるという状況になります。
なので夜勤は、年配の方にはきついシフトだと思います。

年間休日
この年間休日に関しては、大手ビルメン会社は、比較的カレンダー通りの日数分ありますが、独立系ビルメン会社ですと、会社によって違います。
例えば
・120日以上
・104日以上
・117日以上
などなどあります。
なので独立系ビルメン会社へ転職する際は、この年間休日というのはかなり重要となってきますので、なるべく年間休日が多い会社を狙いましょう。

有給の取りやすさ
有給に関しては、現場によってかなり違ってきます。

まず大前提としてわかってほしいのが、現場には契約人数というものがあって、例えば契約人数が5人の現場に対して、人員不足で4人しかいない場合、当然ですが有給なんて取れないですよね。
逆に、契約人数が5人の現場で、 現在の人員が7人いたりとかすると、2人も余ってるので有給は取り放題となります。
なので配属される現場で、有給は取れるかどうか決まってきます。
このあたりはまさに運次第となります。
ちなみに、大手系列系ビルメン会社ですと、法令で有給を年5日消費しないといけないというのがありますので、それを遵守する会社もあります。
そういった会社に入れば、最低5日は消費できますので、狙い目ですね。

年収
年収に関しても、独立系と系列系、残業はあり現場なし現場 、宿直がある現場ない現場などによって変わってきます。
それを踏まえると、
年収 250万~500万
ぐらいになります。
ちなみに独立系では、上限は400万円ぐらいだと思った方がいいです。
系列系ですと、500万円は現実的なラインです。
一緒に働く人はどんな人?
一緒に働く人は気になりますよね。
ビルメンに関しては、変わった人が多いです。

もちろん系列系なのか独立系なのかによっても変わってきますが、基本的にはクセがある人が多いです。
具体的にどんなクセ者がいるかというと
・くだらない話を永遠に話してきたり
・仮眠室があるのに、好んで機械室で仮眠したり
・アル中の状態で仕事したり
・ 管球交換に行ったら、10分で終わるはずの作業をなぜか1時間かけてやったり
・ネットサーフィンやスマホゲームをして、対応などの仕事が入ってきたら、部下に押し付けて、一切動かない人がいたり
などなどビルメン業界には、クセがある人はたくさんいます。
そのような方たちと一緒に、仕事をするという覚悟を持って、ビルメン業界に来ることをお勧めいたします。
メリット
ビルメン業務をする上でのメリットとしては
・営業などのノルマがない
→基本的には点検と対応しかやらないので、 精神的な疲れなどはありません。
それと定時で帰れますので、かなりホワイトだと思います。

・現場によっては、待機時間中に資格の勉強などができる
→ これもビルメンならではの、美味しいところだと思います。
・泊まり勤務があるので、泊まりが好きな人にとってはいい
→私は泊まり勤務が大好きなので、これがあるからビルメンになって良かったと感じるぐらい、泊まり勤務はいいです。
なぜそんなにいいのかというと、次の日明けで帰れるというのが最高です。
休みが多く感じますね。
デメリット
・給与水準が低い
→給与水準が低くても、生活できるのであれば、ビルメンはお勧めです。

・変わった人が多い
→変わった人多くても、実害を与えるレベルでの変わったビルメンていうのは、あまり見たことがありませんので、 慣れれば、普通に会話できます。
・現場によっては激務のところがある
→商業施設や、病院、ホテル、工場などは、激務現場と言われておりますので、なるべくでしたら、オフィスビルを狙っていきましょう。
そのためには、やはり資格取得が大事です。
様々な資格と経験があれば、現場を選べるビルメンになれますので、せっかくビルメンになるのであれば、様々な資格に挑戦しましょう。
清掃員とは?
ここでいう清掃員とは、ビルや駅構内の清掃員です。
仕事内容
・ゴミ回収
・トイレ清掃
・洗面台清掃
・テナント室内清掃
・階段やコンコースの履き清掃
・嘔吐物の処理
・責任者になると、清掃のおばちゃんのマネジメントを行います。
勤務時間
ここでいう勤務時間の説明は、清掃の責任者になった場合と駅の清掃の場合を説明します。
というのも、ビル管理会社で、清掃の正社員として転職をすると、清掃の責任者として、採用されるパターンもあります。

その場合は、基本的に日勤で、
・9時~18時となります。
ここで注意しなきゃいけないことは、夕方から来る清掃のおばちゃんが、欠勤などした場合、代わりに入らないといけないことです。

清掃責任者とされることは、代わりにならなきゃいけないことだと思います。
続いて駅の清掃ですが、時間帯は当時は三交代制。(駅によっては仮眠四時間を含めた24時間の交代制も多い。)
・8時〜16時半
・13時〜22時
・23時半〜朝8時の三交代制(自分は当時は契約社員で正社員は一人だけ)男性のみ三交代で女性は8時〜16時半勤務のみ。三駅を9人で回してました。
年間休日
大手系列系の清掃責任者になれば、カレンダー通りの土日祝日分の休みがもらえます。
しかし、これはオフィスビルに限ります。
商業施設などの、清掃責任者になると、土日祝日は忙しいため、平日休みになります。
しかし、年間休日日数は変わりません。
また、他の清掃会社では、
・ 年間休日104日
週二は必ず休めたが、祝日等関係ないのでそれ以外の休みは有給を使います。
有給に関して
清掃責任者に関しては、現場に副責任者などの2番手の方がいたら、取得しやすいですが、清掃責任者は一人で、後はパートのおばちゃんだけだと、有給を取りたくても取れません。

やはりこの辺りは、現場次第です。
その他の会社に関しても、有給は現場次第で人が少ないとこは使いたくても使えない現場もあります。
年収
大手系列の清掃責任者ですと、年収450万円ぐらいもらっている方がいました。
清掃責任者ではなく、一般の正社員ですと、年収350万円ぐらいです。
その他の会社では契約社員で280万程度(賞与も数万程度)
もらえる会社があります。
一緒に働く人はどんな人?
・前職、自営業(飲食店、あるいはバーを経営してた)
・大手ホテル従業員
・系列ですと親会社からの天下り
・メンタル系の病気持ちの人
・大手系列の、設備や営業の仕事をやっていたが、うまくいかずに清掃へ異動を命じられる人もいました。
→ちなみにその方は、辞めずに一生懸命頑張ってます。
メリット
・スキルなし、職歴酷くても体力さえあれば50過ぎてても雇ってもらえるし頑張れば系列ビルメン会社でも正社員登用される。

・汚い部分をきれいにする事でやりがいを感じる。
・ノルマ等ないので精神的疲労は少ない。
・清掃で社員になると正社員の数が少ないので出世が早い。※但し本社勤務に行けるかは運と社内営業次第。
・古株の人でもビルクリ三級程度でも持っていない人が多いので資格取得すればそれだけで一目置かれる。(会社によりけりだけど。。。)
・ビルクリ一級取れば独立の道も。
・女性は日勤で帰れるので稼ぎは減るがワークライフバランスが整いやすい。(ただし土日休みが取りづらいかも。)
・清掃の仕事は七十歳までありますので、一生働けるといえば働けます。
・ビル管理会社では、清掃の利益はかなり大きいので、皆清掃さんには優しいです。
デメリット
・設備に比べて大手系列の清掃は未経験での正社員での求人が少ない。(未経験はパートか契約社員スタートがほとんど。)

・若い内から入ってもある程度出世して従業員を管理する側にならないと年取った時に腰や肩や膝を痛める可能性大。
・来るもの拒まず去るもの追わずの世界なので設備以上にクセのある人や挨拶すらろくに出来ない人も珍しくない。
・女性も多いので女性は陰口や悪口が好きな人が多いので聞きたくなくても聞かざるを得ない。
・ビル管理士の資格目指す場合、資格の内容が設備寄りなので勉強してても理解しづらいのでは?
・清掃責任者でない限り、年収が低く、生活するのが大変。
・体力的にかなりきつい作業。
※経験者の方の考え
独立目指すなら独立系ビルメンの方が学べると思う。
少なくとも私鉄系ビルメンは、公務員体質な会社が多いので美化以上に安全面を大切にするので学びが少ない。
大手系列ビルメンの清掃の社員目指すなら年齢がそれなりに若くても未経験者は時間が掛かる可能性あるので独立系経験してマネジメント経験して転職した方が近道な気がします。
ビルメン田中の考え
清掃とビルメンを比較した情報を載せましたが、 私としては設備がおすすめです。
なぜかと言うと、清掃の仕事は体力的な部分も使いますが、パートのおばちゃんをマネジメントしなきゃいけないという、精神的な部分も使います。
私としては、それがきついかなと思います。
設備ですと、点検と対応を確実に行い、 現場にもよりますが他に何もなければ、待機時間となります。
この待機時間はかなり貴重な時間だと思いますし、泊まり勤務もあれは、待機時間も増えます。
なので私は設備をお勧めいたします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は設備と清掃どっちがおすすめかというのを、お伝え致しました。
皆様はどちらがいいと思いましたか?
是非コメント欄にお願いします。